フリーランス薬剤師になる方法 <3タイプ解説編>

前回はフリーランス薬剤師についての基礎知識をお話ししました。
今回は、フリーランス薬剤師には大きく分けて3つのタイプがあるんですが、
そのタイプごとの違いやメリット・デメリットについてお話していきたいと思います。

目次

フリーランス薬剤師には3つのタイプがある

 フリーランス薬剤師には以下の3タイプがあります。
  ・派遣タイプ
  ・個人事業主タイプ
  ・法人タイプ

 「このタイプが一番優れている」というものはなく、今後自分がどのように働きたいか、
 将来どのような人生を過ごしたいか、目標がどこにあるのかによって、
 自分自身に合ったタイプを選ぶことが大切です。

 今回はこの3つのタイプの特徴についてお話していきますね。

このブログ内での「フリーランス薬剤師の定義」について

 前回の<準備編>でもお話ししましたが、
 このブログ内でのフリーランス薬剤師は一般的な定義よりも広く捉えて
  所属や事業の形態に違いがあっても、1つの薬局や同じ企業で長く働くことを
  前提としていない薬剤師

 としてます。

 一般的なフリーランスの定義や考え方とは少しズレがあると思いますが、
 その点についてはご承知をお願いします。

生活防衛資金について

 フリーランスになる前に必ず用意した方がいいものがあります。
 それは不測の事態が起きた時に自分や家族を守るための 生活防衛資金 です。

 不測の事態とは
 ・地震、洪水、土砂崩れなどの自然災害で被災
 ・突然の持ち家やクルマなどの大きな金額の修繕や修繕
 ・勤務先の経営不振や倒産による急な失職
   などなど

 正社員の人たちも含めて、みんなが備えるべきじゃないかなと思いますが
 収入の不安定なフリーランスにとってはより重要な準備になります。

 万が一不測の事態に陥った時、あなたはフリーランスとしての収入が途絶え、
 しばらくの間は収入がない中で家族を支え続けないといけない時が来るかも知れません。
 そんな時に家族を守ってくれるものが 生活防衛資金 です。

 ただ、この生活防衛資金は、防御力を高めるだけの盾と考える人が多いですが、
 フリーランス薬剤師にとっては攻撃力を高める大きな武器にもなるんです。

 というのも、生活防衛資金があるおかげで、
 急に収入が途絶えた時でもしばらくはある程度の余裕がありますよね。
 契約が急に終了して収入が途絶えた時でも、次の契約を焦らなくて済むんです。

 これってとても大きなことで、契約を急ぐ必要がないので
 次の契約先を探す時にじっくりと時間をかけることができて、
 きちんと自分の条件に合った契約先を見つけることにつながるんです。

 僕の経験では、焦って契約した薬局にあまりいい思い出はありません笑

 生活防衛資金は守りにも攻めにも役立つものなので、ぜひ準備してくださいね。

タイプ① 派遣タイプ

 派遣タイプの薬剤師は、
 派遣会社と雇用契約を結んで(=派遣会社に就職して)
 派遣会社と契約している派遣先の薬局で薬剤師として働くことになります。

 派遣会社に所属しているため、一般的にはフリーランスとは呼ばれません。

 フリーランスになるための手間、なったあとの手間が一番少ないタイプだと思います。

派遣タイプのメリット

 派遣タイプのフリーランス薬剤師には以下のようなメリットがあります。
  ・フリーランスになる時の費用、手間が一番かからない
  ・フリーランスになったあとの維持も一番ラクなことが多い
  ・派遣先の開拓、勤務条件や報酬の交渉なども派遣会社が行ってくれる

派遣タイプのデメリット

 派遣タイプのフリーランス薬剤師には以下のようなデメリットもあります。
  ・他の2タイプに比べると報酬が少なくなりやすい
  ・支出を抑える方法(節税手段)が少ない
 

派遣タイプになるためのステップ

 派遣タイプになるには、以下の4ステップが必要です。
  1.生活防衛資金(生活費6ヶ月~1年分)の確保
  2.所属している会社を退職する
  3.派遣会社と雇用契約を交わす
  4.派遣会社の契約先の中で、自分の考えている条件に合った薬局で働く

タイプ② 個人事業主タイプ

 個人事業主タイプのフリーランス薬剤師は、
 開業届を提出して個人事業主になり、薬局として契約を交わして仕事をする薬剤師です。

 狭義のフリーランス薬剤師は、このタイプを指すことが多いです。
 フリーランスを始めたばかりの人や、報酬額が小さな人はこのタイプが適しているかも。

個人事業主タイプのメリット

 個人事業主タイプのフリーランス薬剤師には以下のようなメリットがあります。
  ・フリーランスになる時にあまり費用がかからない。
  ・派遣タイプと比べると報酬が高くなりやすい。
  ・経費の計上ができたり他の手段を使ったりして、ある程度の節税が可能。

個人事業主タイプのデメリット

 個人事業主タイプのフリーランス薬剤師には以下のようなデメリットもあります。
  ・確定申告などの税務処理、各種届け出などの手間が多い。
  ・節税方法の種類や効果は法人タイプに比べると弱い
  ・公的な社会保障が3タイプの中で最も弱くなりやすい。

個人事業主タイプになるためのステップ

 個人事業主タイプになるには、以下の5ステップが必要です。 
  1.生活防衛資金(生活費6ヶ月~1年分)の確保
  2.所属している会社を辞める
  3.開業届や青色申告申請書を税務署に提出する
  4.契約先の薬局をさがす
  5.薬局と契約を交わし、契約先の薬局で働く

タイプ③ 法人タイプ(マイクロ法人タイプ)

 法人タイプのフリーランス薬剤師は、
 会社(マイクロ法人)を設立して、会社として薬局経営会社と契約を交わして
 薬剤師として働くタイプの薬剤師です。


 マイクロ法人とは、カンタンに言うと「社員1人だけの会社」のことです。

 報酬額がある程度増えてきた人や、薬剤師以外の事業も一緒にしている人は
 このタイプが適しているかも知れません。

法人タイプのメリット

 法人タイプのフリーランス薬剤師には以下のようなメリットがあります。  
  ・派遣タイプと比べると報酬が高くなりやすい。
  ・経費計上などによる節税効果は3タイプの中で最も大きい。
  ・健康保険、厚生年金に加入が可能。(メリット?)

法人タイプのデメリット

 法人タイプのフリーランス薬剤師には以下のようなデメリットもあります。   
  ・法人設立時に費用と手間がかかる。
  ・設立後も、決算報告や書類提出などの手間が多い。
  ・税理士費用や法人住民税なども必要になるため、
   最低限のランニングコストが3タイプの中で最も大きくなりやすい。

法人タイプになるためのステップ

 法人タイプになるには、以下の5ステップが必要です。  
  1.生活防衛資金(生活費6ヶ月~1年分)+法人設立費用(約10万円)の確保
  2.所属している会社を辞める
  3.税理士や司法書士に依頼し必要な書類を準備して、法務局に提出し法人を設立する
  4.契約先の薬局をさがす
  5.薬局と契約を交わし、契約先の薬局で働く

株式会社と合同会社の違い

 現在、法人(会社)を作ろうと思うと、
 「株式会社」と「合同会社」の2種類から選ぶことができます。
 それぞれの詳細な違いについてはここでは省略しますが、
 自分だけや夫婦2人だけなどの小さな規模なら合同会社の方がメリット多いはずです。

 合同会社のメリット

 株式会社と比べると、合同会社を設立するメリットは
  ・設立費用が少ない
  ・10年に1度の役員の登記変更が必要ない

 合同会社のデメリット

 逆に株式会社と比べると、合同会社を設立するデメリットは
  ・“株式会社”より知名度、信頼度が低い傾向あり



 ※ 今後このブログ内で「法人タイプ」は合同会社での設立を前提に話をしていきます。

フリーランス薬剤師3タイプをまとめて図解

 上記3種のフリーランス薬剤師をタイプ別にまとめてみると以下のようになると思います。

 3タイプをカンタンにまとめるとこの表のようになると思います。
 フリーランス薬剤師に興味がある方は、
 この表を参考に自分自身に合ったタイプを考えてみてください。

 ちなみにですが、僕がフリーランス薬剤師を始めた時は、
 フリーランスについて全体的に勉強不足だったのと
 「やっぱり“代表取締役”ってカッコいいよねー」という動機で
 法人タイプ(株式会社)でスタートしました。

 今は法人タイプでよかったと思ってますが、設立してしばらくは後悔が多かったです笑
 しっかりと知識を持った上でタイプを選んでださいね。

次回テーマ フリーランス薬剤師に必要なスキル

 さて今回は、3タイプのフリーランス薬剤師についてお話してきました。
 内容が分かりにくいところや疑問点などがあったら、
 問い合わせフォームからご連絡よろしくお願いします。

 次回は、フリーランス薬剤師に必要となるスキルについてお話していきたいと思います。
 僕が感じている、契約先に重宝されるスキルについてもお話ししようと思います。

 それではまた次回お会いしましょう。ありがとうございました。

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